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【2005年12月20日】 (30ソロ・ドライブ)
R413〜R412〜R20〜長塚交差点〜県道302号〜鵜飼橋北詰〜県道310号・小石和市部線・白石河原八田線(笛吹川サイクリングロード・市川大門山梨自転車道)〜R140〜道の駅とよとみ〜R140〜4号〜富士川西部広域農道〜青柳2丁目交差点〜R52〜県道406号・小宝鰍沢線〜高村光太郎文学碑前〜県道406号・小宝鰍沢線〜R52〜青柳2丁目交差点〜富士川西部広域農道〜金川曽根広域農道(作興橋南交差点〜29号・甲府玉穂中道線〜下宿交差点・右左口交差点〜金川曽根トンネル〜県道308号・鶯宿中道線〜高家南交差点〜大野寺交差点〜尾山交差点)〜34号・中道塩山線(御坂みち)〜上岩崎・原交差点〜R20〜R412〜R413


 いつもチェックしている山梨県HP「おはよう!観光係長」。年末にかけて増穂町で「ダイヤモンド富士」が見られるという情報が出た。8月の田貫湖での感動が胸に蘇ってきた。野暮用のせいで26か27日あたりに行こうと計画した。しかし、今日は夜中の3時に目が覚めた。当日、不案内な土地で道に迷い、ダイヤモンドを見逃しては泣くに泣けないと思い、4時過ぎに出発した。


いつもの四日市場上野原線で行こうかと思ったが、
夜中なのでR20も空いているだろうし、それに何より
路面の凍結が怖かった。
毎度のことだが、笹子トンネルは長い。



笹子を抜けた下り坂の彼方に、星屑をばら撒いたような
夜景が見えてきたときは嬉しかった。
「ああ、山梨へ来た」
と思った。


そのあと、カーナビ・洋子に任せていたら、R140を目指してくれたのはいいのだが、何を思ったか「笛吹川
サイクリングロード」
なんていうスゲー道を案内してくれた。その名の通り、笛吹川沿いの昼間なら間違いなく爽快で
快適極まりない道なのだろうが、夜間は灯りひとつない真っ暗な土手の上の細道で、しかも交互通行だ。
対向車が来ませんように…と祈りながら暗闇の中を走っていると、左手のほうに気配を感じた。
ハッと助手席の窓の向こうを見ると、東の空が白く輝いて山の稜線がクッキリと浮かび上がっている。
しかし、目指す増穂方面はまだ闇が濃いし、頭上からは何やらスポットライトのような光が…?
と思って右側を見上げると、空の高みにはまだ、煌々と輝く大きな月があった。
京都の町中でも感じたのだが、ぐるりを山に縁取られている風景というのは、
そうでない土地に育った者にとっては、独特で不思議な感じがするものだ。
夜から朝になったと感じられるころ、ようやく道の駅とよとみに着いた。
さっき道の駅甲斐大和にもちょっと入ってみたのだが、真っ暗でかなり怖い感じがしたのですぐに出てきてしまった。
ここは広々と明るい感じで、トイレにも常夜灯が灯っているようだ。



道の駅とよとみを出ると笛吹川越しに見える広々とした景色が楽しい。あの真っ白い峰は北岳か???
右手は八ヶ岳だ。



富士川大橋を渡る。ここからの景色も壮大なのだが、まだ薄闇の中に沈んでいる。
目の前には巨大な櫛形山(山梨百名山2051.7m)が壁のように立ちはだかってくる。



青柳2丁目交差点。ここは、我が家にとっては忘れられない交差点である。
2003年の9月、偶然足を踏み入れてしまった丸山林道からヘロヘロになって降りてきたのがこの場所だからである。
あのとき振り向いて見た櫛形山の大きさは、今も、忘れることができない。



R521.2kmほど南下して歩道橋を潜った大きなY字分岐を右へ県道406号に入る。そこでかじかマンを発見。
ふるさとの山並みを縫ってふるさとの川が流れる。それとわかる幹のさくらは鰍沢(かじかざわ)の花だ。
来てみると、本当にこの通りの風景が広がる鰍沢町の、なんともやさしげなMHだ。
ふと、目を上げると、櫛形山に朝日が差していた。朝のこんな山の色は、都会では絶対に見られない。



406号は、MHを見たあとすぐに増穂町へ入る。広々と舗装された道を登っていくと右路肩にゲートが現れ、
左右に案内板がある。ゲートの後方には右方向へ折り返すようになっているガードレールが見える。
現在位置はここだ。



ゲートのそばに立っている看板には直進が高村光太郎文学碑、左路肩の目立つ立看板にも
直進がダイヤモンド富士と明記してある。道の間違えようがない明確さだ。
黄色い立看板の左側にはさらに大きなイラストマップがあった。ここへ来て「ゆずの里」という文字の多さに気付いた。
このあたりはゆずの名産地なのだろうか…???と思って検索するとこんな情報が。
「ゆず」加工品の品評会、ゆずもぎとり体験、ゆずの直売ゆずもちつき実演まではわかるが、
ゆずもち投げゆずピラミッド数あてというのは意表を突いている。(笑)
会場が妙法寺境内なのも、地域のまつりらしくていいではないか♪
ところで、「栽培面積24ha」って、どのくらいだ?


おおおっと、こりゃまた大きな分かれ道だ!!
と思っても、安心。
ちゃあんと親切な看板
辿るべき道を指し示してくれている。

現在位置はここ
黄色っぽく塗られているほうの道を進めということだ。


右カーブの左側に舗装工事中っぽい道が延びている
場所があり、そこにも道標があった。
左の道は「千本農道」というらしい。
「農道」
というところに思いっきり惹かれるのだが、
今日は先を急ぐのでまた次の機会にしよう。


パッと行く手が開けて、車がたくさん停まっている
場所に出た。ここがその場所らしいので、
とりあえず車を停めて降りてみた。



おお、“外輪山”に阻まれてまだ夜明けの光差し込まぬ甲府盆地!



デカイぞ富士山!!


観察してみるといるわいるわ、多摩・相模・横浜・長野・新潟・他、地元山梨県内の出勤前と見られる営業車。(笑)



そしてこれが問題の、というか目標の「高村光太郎文学碑」である。

あまりにも有名な「智恵子抄」教育の刷り込みによるものか、「高村光太郎=詩人」と思いがちであるが、
本人は自らを、「僕の本職は彫刻家である」と語っていたそうである。
東京・竹橋にある国立近代美術館(通称“近美(きんび)”)で「手」という作品を見たことがある。
左手が、反り返るような形の、まずパッと見は「異様」な、あり得ない感じの像なのだが、
周囲をぐるぐると回って見つめ続けると、確かにそれは、今でも生きてそこにあるような存在感を持った「手」なのだ。
オカルトやホラー映画のようにセットの作り物が動き出すのではない。光太郎自身が自分の左手をモデルに作った、
「手」
なのだ。
作品名として、それ以外に名付けようのない。

高村光太郎がこの地を訪れた経緯は増穂町HPの観光ガイドに紹介がある。
文学碑からの富士は確かにいい大きさだ。形も見え方もなかなかだ。しかーし!!
山梨県に物申す。その電線、何とかならないものか!?
(写真はトリミングしまくったもので、実際は、右から左へ中空を横断する黒い線がかなり目障り)



振り向くと、道端にゆずの無人販売所があった。料金箱は蚊取り線香の缶である。
そして、なんとこんなに立派なトイレもあるのだ!中は未調査だが、様子からは水洗と思われる。
ここは日出づる里農村公園の一角なのだ。(30的には山岸涼子の「日出処の天子」を連想したが)


他に何か特筆すべきものはないかとキョロキョロすると、
なっ、なんだ、あの車たちはッ!!
\(~o~;)/

こんなもんかァ?と不思議に思っていたらば、
“本隊”はあっちに集合していたのネ。



来た!
(写真にカーソルを乗せるとピカッと来る)



誰かの「来た!」という声と共にシャッターを切る音が虫の声のように沸きあがる。
(写真にカーソルを乗せるとピカッと来る)


ただの自然現象と言ってしまえばそれまでだが、やはりこの光景を目の前にすると
山に神が宿っていると思わずにはいられない。


 

左のほうから日が差し込んで明るくなっていく甲府盆地。


  

富士山を撮影する人々の遥か向こうには、これまた雪をかぶった山が見えている。
振り返ると、ダイヤモンドの光をいっぱいに浴びた高下の家や畑の上に、
夕べの月が、白く、燃えかすのように残っていた。


高下をあとにして、青柳2丁目交差点を右折し
まっすぐ富士川大橋のほうを向くと、
あれは大畠山(1118m)
蛾ヶ岳ひるがたけ/山梨百名山・1279m)か、
ダイヤモンドと言うにはもはや明るすぎる太陽が
とても眩しかった。

富士川大橋を渡るとき、左に八ヶ岳が見えた。
どうも、背後の風景がスゴイようだ。
橋を渡り切ってUターンしてみる



橋の東側(市川大門町側)。
夜明け前とは迫力の違う景観である。



行き交う車はマイカー通勤車。
毎日こんな景色の中を走っているなんて、うらやましい!



右後方に見えているのは何だろう。方角的には夜叉神峠だが、櫛形山だって2051mもあるのだ。
ということは、その後ろにある南アルプスだろうか?



橋を増穂町側へ渡りきる手前の右側にPがある。
八ヶ岳も見えるので、ここへ入ってゆっくりと景色を見るのが安全である。。
ここからの周囲の眺めはこんな感じである。



さて、再び富士川大橋を渡り、眺望の期待できるみたまの湯へと向かう。
途中の道筋からの八ヶ岳(右)と、先ほどの南アルプスらしい(?)峰。


おー、誰もいない!!
いちど、こういう状況で写真を撮ってみたかったのだ〜♪♪
(10時開館なのにまだ8時半前なんだからあたりまえだって。(^_^;))
あ?あの白いヤツは…???もしかして、さっきから見えていた山のさらに奥から現れた、
あれが本当の南アルプスの北岳(日本百名山・3193m)なのか!?



八ヶ岳はもちろんのこと…


西には櫛形山鳳凰三山と、その向こうの南アルプスまで…




なんだか魚眼レンズの写真のように歪んでしまったが、これは180度以上の角度で展開する眺めなのだ。
写真を撮っている私の左十数m先にある白い壁の向こうが男湯の露天風呂。眺めは推して知るべし。
右下へ降りていく道は従業員のための道路のようでもあるが、夜この道を下ると夜景がサイコー!!なのである♪
ちょっと説明を付けてみた。



みたまの湯をあとにして広域農道へ戻るとき見えたあれは、
「曽根丘陵公園風土記の丘」だろうか?



振り返るとさっきの白い峰の隣にもうひとつ、見えてきた。



ちょっと待った、さらに左にもうひとつ!
一体どこまでつながっているんだ。




さっき見えた風土記の丘がまた見える。
これだけの距離を走ってくれば、向こうに隠れていた
峰々も見えてくるわけだ。



空の高いところに燃えかすの月がまだ見える。その下の白い連なりは、さらに左のほうへ延びるようだ。
気がつくと、右にも!もしかして甲斐駒ヶ岳(百名山/2965.6mか!?


  

おお、これは!!「ハッピードリンクショップ」藤垈(ふじぬた)
私が今まで知っていたのは、笹子トンネルの大月市側にある「笹子町店」と、大和町側にある「大和店」だ。
笛吹市境川町藤垈にもあったとは!
となると、山梨県内には他にも、この激安・ハッピードリンクショップが展開している可能性があるわけだ。



どうにも後ろの景色が気になって、桃畑のそばでBean号を停めた。
桃の木には白い袋のようなものがいっぱいついている。何のためなのか私は知らないが、それが印象的だった。



このあたりの桃はあの山景色を見て育つのだ。この青い空から降ってくる陽を浴びて育つのだ。
春の花が美しいわけだ。夏の実りが豊かなわけだ。




ここはさっきの桃畑から10分ほど走ったあたり。大きな橋のたもとだった。確か「市之蔵橋」といった。
なら、この下を流れる川が金川で、曽根丘陵を通っているから「金川曽根広域農道」という名がついたのだろうか。
このあと、一宮町の果実園が立ち並ぶあたりの景色は、もう言葉がなかった。
「見晴らし園」という名の店があった。まさしく、その通りの見晴らしだった。
そのあたりの地名は「狐新居」と書いて「きつねあらい」と読んだ。「キツネ洗い」ではない。だから「タヌキ洗い」もない。



R20に乗って東京方面を目指すとすぐ勝沼I.C入口だ。正面は高尾山(1091.9m)
頂近くを走っているのが菱山深沢林道河口湖越しの富士山が見えるらしいのだが、まだ行ったことはない。



9:19。来るときは真っ暗だった道の駅甲斐大和も営業を開始したらしい。
5時半過ぎに笹子トンネルを通過して甲府盆地入りしてから4時間の、盆地の旅だった。




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